タイヤのお話

久しぶりにモタスポについて書いてみようと思う(現実逃避で)。

タイヤのお話。
モタスポにとって、タイヤというのは非常に重要なファクター。マシンとサーキットの路面を繋ぐ大事な存在。同じマシンを用意して、別のタイヤを履かせたら。同じマシンのはずなのに、タイムが違ったり、乗りやすさが違ったり。
タイヤは、タイムや乗り味に影響を与える。

昨今は世界的な経済状況もあり、多くのカテゴリーでタイヤのワンメイク化(一社独占供給)が進んでいる。四輪のF1や、二輪のMotoGPワンメイクだ。以前は何社かによる「タイヤ戦争」が行われていたが、加熱するタイヤ戦争はコストを上げ、カテゴリーの衰退の危機を招いたとされている。だから、昨今ではワンメイクタイヤによるレースが多いようだ。

でも、ワンメイクタイヤって個人的には・・・少しつまらないんだよね。

もちろん、ワンメイクならではの興味深い点もあったりする。同じタイヤ、マシンなのに全然違う動きをしていたり、タイムが違うのは何故か? 同じタイヤなのにあのマシンは他のマシンに比べてタイヤのライフが長いのは何故か? それはセッティングだったり、ドライビング/ライディングの問題だったり、マシン特性だったり。そういった要素を予想して楽しむのも楽しいものだ。
でも、やっぱりタイヤ戦争があった頃特有の「熱さ」が足りない気もする。

現在、タイヤ戦争が加熱しているカテゴリーといえば日本のSUPER GTがある。GT500/GT300の両クラスが同時にレースをするこのカテゴリーでは、GT500でブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップミシュランがタイヤ開発でライバルより優位に立とうと開発を進めている。GT300にもヨコハマ、ダンロップ、ハンコック、ブリヂストンが参戦し、タイヤ開発をしている。
色々なメーカーが参戦し、色々なクルマ/バイクが走るのは様々な展開が生まれ、それだけで楽しみは増える。SUPER GTはその点では今、個人的に最も熱いカテゴリーと言える(ただ、手放しで最高と言うには問題点もあったり)。同じマシンだけど、タイヤが違うと違う特性やレース結果になったり。コンディションによっていきなり速くなったり。そういうのが近年のモタスポでちょっと物足りない気分なので、SUPER GTはその点で楽しんで見ている。

個人的にはブリヂストンが好きなんだけど、ミシュランのヨーロッパの強豪らしさも好きだったりする。今年のSUPER GTではGT500のブリヂストンがちょっと元気ないのが心配だけど、ミシュランがイイ感じに仕上がってきたみたいなので、その点は楽しみ。

ワンメイク化とか、開発凍結とか寂しい流れは止めることが出来ないけれど、SUPER GTにはやり過ぎない程度に今後も頑張ってもらいたいなぁと思う。
(まぁ、SUPER GTワンメイク化するってのは無いだろうけど。その前に無くなっちゃうよね、たぶん)